一人暮らしをしている高齢の親が心配・・・。
見守りグッズをの中でも高齢者向け緊急通報ペンダント(ボタン)が最近普及し始めています。
いくつか製品がありますが、何がどう違うのか?どれを選べばいいのか?目的別に最適な製品を選べるようにご案内します。
緊急通報ペンダントとは?いったい何?
高齢者向けの緊急通報ペンダントとは、その名前の通り緊急時に外部に発信することができる機器です。
多くの機器では押しボタン式のペンダントタイプが採用されています。
一言で「高齢者向け緊急通報ペンダント」といっても、大きく分けて、以下2種類のタイプが存在します。
- 緊急事態発生時、お知らせが来るだけのタイプ
- 緊急事態発生時、緊急対処員が駆けつけるタイプ
2者の違いは、およそ理解できると思いますが概要を簡単に解説します。
緊急事態発生時、お知らせが来るだけのタイプ
高齢者に異常が発生した場合、家族に異常検知のお知らせが届きます。原則として、異常を把握した家族自身が、駆けつけや救急手配などの対応をする必要があります。
緊急事態発生時、緊急対処員が駆けつけるタイプ
高齢者に異常が発生し緊急ボタンが押された場合、家族と専用のオペレーションセンターに異常検知のお知らせが届きます。
原則、オペレーションセンターの係員が高齢者自身に能動的に問いかけを実施してくれ、反応が無いなど切迫した状況の場合には緊急対応が行われます。
緊急対応では、具体的には下記いずれかまたは両方の措置がとられます。
- 救急車の手配
- 緊急対処員による高齢者宅への緊急駆けつけ
「緊急事態発生&緊急対応」がセットになっているので、万が一の場合の「備え」としては最上級と言えるでしょう。
緊急通報ペンダント【料金】の目安
初期導入費用(機器代など)と月額料金がかかります。
お知らせが来るだけのタイプの料金と緊急対処員が駆けつけるタイプの料金は大きく異なります。
項目 | お知らせが来るだけのタイプ | 緊急対処員が駆けつけるタイプ |
---|---|---|
初期費用 | 数万円程度 | 数万円~(※初期費用0円でもスタート可能) |
月額料金 | 数百円~ | 最安でも2000円~ |
各料金の目安は上表の通りです。
お知らせが来るだけタイプは、初期費用・月額料金共にリーズナブルです。導入機材がシンプルなので初期費用は安いです。
さらに、緊急時も「自動音声の電話やメール」を自動発信するだけなので、人件費も多くかからない為、月額料金が安く抑えられています。
一方、駆けつけアリのタイプは、やはり料金は高いです。しかし、万が一の事態が起こった場合には非常に頼りになる仕組みが整っています。
オペレーターや緊急対処員といった「人」での対処となるので、臨機応変に対応できる点はメリットでしょう。
緊急通報ペンダント(ボタン)の選び方
どんなニーズがあるか、どんな環境化にあるかという状況次第で、緊急通報ペンダントの選び方は異なります。
最も重要な観点は以下の通りです。
- 緊急事態発生時、自分(または家族など)が即座に高齢者宅に駆けつけできるか?
自分や家族が「どんなときでも」「即座に」駆けつけ可能であれば、「お知らせが来るだけのタイプ」でも事足りるでしょう。
しかし、「どんなときでも」「即座に」駆けつけできないのであれば、やはり「緊急対処員が駆けつけるタイプ」を選ぶべきです。
緊急事態は、24h365日いつでも発生する可能性があります。深夜だったから電話やメールに気が付かなかった…。では済まされないのです。
ですから、万全を期すためにも、料金は高いですが「緊急対処員が駆けつけるタイプ」を多くに方にオススメしています。
具体的製品・サービスの紹介
では、緊急通報ペンダントにはどんな製品やサービスがあるのか?具体的に考察していきます。
お知らせが来るだけのタイプ
このタイプは、似たような商品がいくつか発売されています。「緊急時にメールを発信するだけ」というシンプルな仕組みなので、企業としても参入しやすいのでしょう。
様々な企業の参入によって、製品は玉石混交状態。きちんと優良な製品を見極める必要があります。
ここで重要となるのが以下2つの観点です。
- 会社の信頼性
- 製品の機能と信頼性
これを満たすのは、結論として「見守りペンダントBTPT2(MeMamore)」です。
信頼できそうなのはこの製品だけでした。
他の製品は、
- 情報が古かったり
- 会社のホームページが全く更新されていなかったり
- 製品自体の信頼性が疑問だったり
とにかく、万一の場合の場合にも備えて、「信頼性」は絶対に譲歩できない要素です。
見守りペンダントBTPT2(ミ・マモーレ)のスペック商品情報
項目 | お知らせが来るだけのタイプ |
---|---|
初期費用 | 19800円 |
月額料金 | 330円(通報料金:電話33円、eメール11円、SMS22円) |
必要機材 | 見守られる側:BTPT2本体とスマホ。見守る側:スマホ(電話、eメール、SMSで連絡が取れるものであればOK) |
緊急時どうなるか? | 電話、eメール、SMSで見守る側に連絡が入る。 |
項目詳細初期費用19800円月額料金330円(通報料金:電話33円、eメール11円、SMS22円)必要な機材見守られる側:BTPT2本体とスマホ。見守る側:スマホ(電話、eメール、SMSで連絡が取れるものであればOK)緊急時どうなるか?電話、eメール、SMSで見守る側に連絡が入る。
見守りペンダントBTPT2(ミ・マモーレ)は、握るタイプの非常ボタンを採用しているため、とっさの緊急時でも握りやすい設計です。
緊急時は、電話・eメール・SMSで見守る側に連絡が届きます(通報料金が発生します)
見守られる高齢者側は、Bluetooth接続できるスマホが必須です。Meマモーレ専用アプリをインストールし、BTPT2本体と連動させる必要があります。
見守る側は、原則スマホが必要ですが、電話、eメール、SMSで連絡が取れるものであればスマホでなくてもOKです。(タブレット端末や固定電話など)
リーズナブルな料金で、最小限の緊急連絡でOKという環境にある人にはオススメです。
緊急対処員が駆けつけるタイプ
このタイプは、警備会社が提供する「高齢者向け見守りプラン」を契約する必要があります。
大手のセコム社・アルソック社に加え、CSPセントラル警備保障や全日警、関電SOS、東急セキュリティの合計6社が提供しています。
中小の業者を含めると、もっと多いと思いますが、基本的には大手以外オススメしません。なぜなら、やはり製品の信頼性と会社の信頼性が非常に重要だからです。
以下、一覧表にしてみました。
項目 | セコム | アルソック | CSPセントラル警備保障 | 全日警 | 関電SOS | 東急セキュリティ |
---|---|---|---|---|---|---|
プラン名 | 親の見守りプラン | 見守りサポート | 見守りハピネス | HAPPY GUARD | 救急通報サービス | レスQ |
月額料金 | 5060円 | 2838円 | 3080円 | 3993円 | 5940円 | 2178円 |
初期費用 | 68400円 | 13365円 | 0円 | 53000円 | 0円 | 5500円 |
駆け付け拠点数 | 約2600ヶ所 | 2400円ヶ所 | 記載なし | 234ヶ所 | 106ヶ所 | 22ヶ所 |
駆け付け料金 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 5500円 |
ネット回線要否 | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 |
確認URL |
基本的な機能としては、
- 緊急事態発生時に高齢者自身がペンダントで通報→オペレーターが状況に応じ緊急対応(救急車手配・対処員の駆けつけ指示)
- 室内センサー等で異常検知→同上
非常用ペンダントの形状は、各社それぞれ特徴があります。セコム社のペンダントは「握りしめる」ことで緊急通報ができる、他社のボタンを押すタイプとは少し異なります。
なお、アルソックと関電SOSは、「高齢者見守りプラン」の有料オプションとして緊急通報ペンダントを付けることが可能です。
料金は、レンタルプランの場合、以下の通りです。
- アルソックは、月額料金+198円→つまり月額3036円
- 関電SOSは、月額料金+330円→つまり月額6270円
結局どれを選ぶべきか?
結局どれがいいのか?結論です。既に説明した通り、自分自身が駆けつけできるのか?そうでないのかで選択が異なります。
- 緊急時には自分や家族が即座に駆け付けられる → 見守りペンダントBTPT2(MeMamore)
- 緊急時にはすぐに駆けつけ可能な人がいない → セコムまたはアルソック
セコムまたはアルソックを推奨する理由は、緊急対処員の駆けつけ拠点数が多いからです。
大手2社の駆けつけ拠点数は、他を圧倒して多いです。万が一の場合、即座に駆けつけ救助してもらうことが重要なので、拠点数が多い=駆けつけまでの時間が短い。と判断できます。
では、セコムとアルソックはどちらを選ぶべきか?これも結論を述べると
- コスパ重視 → アルソック
- 防犯など総合力重視 → セコム
アルソックには「見守りサポート」というプランがあり、高齢者向け専用の機器を導入します。導入する機材はシニアの見守りに特化しており、余計な機能が付いていないので、セコムよりも料金が安いです。
一方、セコムにも「親の見守りプラン」という専用プランがあります。ただし、使用する機材は一般のホームセキュリティ機器を流用しているため、機能豊富なシステムを導入する必要があります。
簡単な防犯機能なども標準付帯しているため、初期費用・月額料金ともアルソックよりは高額です。
いずれにせよ、両者資料請求した上で比較してみることが大切です。WEBサイトには記載がない、「細かいけれど重要なこと」が資料請求によって理解を深めることができます。
緊急通報ペンダント【よくある質問】
Q:防水性能はある?
どのペンダントも生活防水仕様になっています。水仕事などでしぶきが掛かる分には全く問題ありません。
Q:ネット回線は必要?
- 見守りペンダントBTPT2(MeMamore):スマホでモバイルデータ通信できる環境が必要
- セコムとアルソック → ネット回線一切不要
- セコムとアルソック以外の業者 → ネット回線が必要
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